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編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、『編集長への手紙』の保留分が非常に多数あり、それらは何年にもわたって処理され、ベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたが、いまだ掲載されていない。他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで「それ自体が語る」ということがあり得る。

グループの和合

 編集長殿2017年11月28日に、私はグループのメンバーと一緒に喫茶店にいました。私たちは自分たちのグループに起こっていたことについて、それは決裂と言えるものでしたが、話し合っていました。それは何カ月も漂っていたにもかかわらず、例年のメインの講演会を通して顕在化しました。突然、私には窓にベンジャミン・クレーム氏の姿がチラッと見えて、それはあるエネルギーを伴っていました。午後4時30分くらいのことで、私は内省的な状態でした。私の右側にはっきりとしたエネルギーがありましたが、曖昧な形をしていました。エネルギーが私たちの内や周囲に注がれていたので、同席したメンバーはそれを感じていて、もうベンジャミンさんのシルエットは窓に見えていませんでした。けれども1時間ほど経って、何かに強く促されて目を閉じると、まるでビデオを見ているかのように、ベージュのジャケットを着たベンジャミンさんが動いているのが見えました。その時、曖昧な形のエネルギーが私の右側から左側へ移っていきました。
 喫茶店が午後7時に閉まるので、私たちは6時45分に帰ることにしました。私たちは長い道のりを共に歩きましたが、エネルギーはまだ私たち二人に向けられていました。その後、私たちは別れましたが、エネルギーはまだ来ていました。それは思いがけないことだったので、私は夜の予定を変更しなければなりませんでした。翌日にかけてもずっと、エネルギーはまだ注がれていて、強烈さは随分なくなっていても、私ははっきりとベンジャミンさんのエネルギーを感じ、いつもより一層彼が近くにいるかのようでした。この体験を言葉にするのは難しいことです。

匿名希望

次の手紙は喫茶店に同席していた、もう一人のメンバーからのものです。

編集長殿
 2017年11月28日に、グループのメンバーと私はルーベンスの絵画展に出かけました。そのような展示会の間にもたらされる、いつもの恵み深いエネルギーを私たちは体験しました。1時間ほどしてから、展示会のエネルギーをアースするために、お茶とケーキを求めて外に出ました。
 私たちはお茶を飲みながら、私たちが非常に重大だと考える、最近のグループ活動の問題について、グループの和合にとって何らかの影響をもたらすこととして話していました。私たちはこの問題を非常に懸念していて、難局に追い込まれたように感じていました。
 私たちの懸念や心配を話していた時、あまりにもあり得ないことが起こりました。午後5時30分のことでしたが、私たち二人共が自分たちに注がれる、活気あるエネルギーの流れを感じ始めたのです。私たちはそれぞれ違ったようにそれを体験していましたが、体験は同時に起こり、私たちはそのことについてお互いに話ができて、それは大変まれなことでした。もちろん私たちはそれ以上何についてもおしゃべりできなくなり、感じていることや解釈について、一言二言口にするだけでした。私たちはそれが自分たち二人に向けられたもので、おそらくはグループの和合についての、私たちの話し合いや懸念に関連しているのではないかと分かり始めていました。私にとってそれは頭頂のチャクラを通して流れる強力なエネルギーで、時折強度が数秒間減退し、その後再び強さが戻るのです。そのため、私たちは1時間喫茶店にいて、お茶を飲むふりをしながら、エネルギーを満喫して、時々目を閉じたりしていました。店を出ることを話し始めた時、エネルギーが減退しました。その時私が声に出して「どうぞ続けて」と言うと、エネルギーの流れはすぐに戻ってきました。
 その後、私たちは地下鉄に乗り、私にはエネルギーがかなり軽くなり、頭の周りにチクチクする感じがするだけでした。家に帰って、すぐにソファに座ると、エネルギーの流れが強力に戻ってきて、そのまま午後9時30分に就寝するまで続きました。
 私はそれがベンジャミン・クレーム氏の師からの贈り物だと信じます。私にとってエネルギーの流れは、わずかに減退しながら木曜日の夕方まで続きました。私は水曜日のほとんどと木曜日の午前中、エネルギーと統一するためにベッドで過ごしたので、日常生活をおくることはできなくなっていました。
 実際に助けられていると感じ、私のエーテル体が強められ、感情体が浄化されたようだったのは、グループの不和の後で、私はできる限り対処しようとしましたが、深い不調和を感じていたからです。腹立たしさが消えて、私のエーテル体は滋養を与えられ、再び心地良いものとなった感じがしました。1カ月ほど経つと、グループの和合の必要性が、形式的な概念から深い理解へと移行しました。

匿名希望

 

読者質問欄

Q ソビエトのモデルは正義を目指しました。共産主義の何が悪かったのですか。それは正義のためだったのではないですか。

A ソビエト連邦は正義を確立しようとしました。それはソビエトの考える共産主義を創り出しました──トップダウン式の──しかし、人々に自由を与えることを忘れていました。正義へのソビエトの実験は自由の欠乏により自然死しました。

Q 資本主義体制には正義は存在しないのですか。

A アメリカには真の正義は存在しません。アメリカ人には社会正義という考えはほとんどありません。自由については多くを語りますが、アメリカやその他の場所での正義については語りません。アメリカは世界で最も豊かな国だと言われていますが、もはやそうではありません。世界で最も豊かな人々と最も豊かな会社とビジネスが人口の中に存在します。しかし同時に、アメリカでは4,400万人が保健医療を受けていません。保健医療を受けるための保険料を支払えません。

Q 資本主義と自由について何か言っていただけますか。

A アメリカは彼らが最も偉大なシステムと呼ぶものを世界に提供しました。それが資本主義です。彼らは資本主義が共産主義を倒したと信じています。しかし共産主義を倒したのは資本主義ではありません。共産主義が倒れたのは、それが自由を置き去りにしたからです。アメリカ合衆国は自由を約束しますが、正義感を全く持ちません。そしてそれは自由でさえありません──それは放縦です! 彼らは資本主義に何でも好きなことをする自由、無制限に、世界を完全に破壊する放縦さを与えました。それが今起こっていることです。

Q アメリカに何が起こっているのですか。

A アメリカは自らに何が起こっているかを知りません。何百万もの人々が家を失い、さらに何百万もの人々が職を失い、これからさらに何百万もの人々がそうなるでしょう。人々は車の中やテントで寝泊まりし、それが世界で最も豊かな国と呼ばれているのです。アメリカの国債の半分は中国と日本が所有しています。アメリカの債務の55%はこの二つの国が所有しています。世界最大の債務国であり、最も豊かな国ではなく、最大の借金を抱えています。債務の中で生きており、国を運営するためにアメリカの国債を日本と中国に売っています。アメリカは崩壊しつつあります。
同時にアメリカは世界中に2,000以上の海外軍事基地を持っています。何のために2,000以上の軍事基地が必要なのでしょうか。平和を欲し、地球上のどの国よりも多くの国々を侵略した国が! 私たちは、アメリカに見られるような資本主義を「悪魔が最後の部分を取る」という観点で世界を運営するのに最高の可能な方法として提示されています。外に出て市場のフォースを追いかけて破壊するのです。覚者方は、商業至上主義という市場のフォースの発明物が、人類の喉を締め、人類の持つあらゆる寛大な行為を搾り取ると述べています。それが私たちの直面しているものです。
アメリカは自らの魂を見いださなければなりません。世界はアメリカの魂の側面が示されるのを待っています。今日私たちは皆、パーソナリティーの側面を見ています。私たちはロシアのパーソナリティーの側面とアメリカのパーソナリティーの側面を見てきました。一方は正義を提供し、他方は自由を提供しました。しかし正義と自由は互いに他方なしでは存在できません。それらは同じ聖なるアイディアの一部です。正義と自由は共に働きます。それらを分離することはできません。一方が他方なしで存在できると考えるのは完全な感受性の欠如です。

 

2018年1月号目次

 

覚者より
勝利は保証されている
ベンジャミン・クレーム筆記(1984年1月号)

視点
左右のイデオロギーを超えた未来の選択
グラハム・ピーブルズ

編集部より

米国とUFO:防壁のほころび
ウィリアム・アレン
はっきりと形状が分かるUFOが英国全土で目撃される

クール・エフェクト:気候変動との闘いを援助し、一度に1トンの二酸化炭素を削減
モンテ・リーチによるマリサ・デ・ベロイ氏へのインタビュー

ミュンヘン・モデル:大学生に気付きと瞑想をもたらす
アンドリアス・デ・ブルーイン

時代の徴
テーブルに現れた手形/クリスマスの「星」/点滅する星形の物体/他

「限界集落」の役に立つ
シェリーン・アブデルハディ・タイルス

世界へ向けた警告
アントニオ・グテーレス国連事務総長の年頭のメッセージ

芸術の意義
コルネ・クァルトル

ユニバーサル・ベーシック・インカム-議論は続く
サク・マット

編集長への手紙
向かい合って他

読者質問欄
ベンジャミン・クレームが未来を語る(ロンドンでの2010年3月の講演より)/アメリカ台衆国の状態

 

勝利は保証されている

「善」と「悪」の間の葛藤は、「光の勢力」による勝利であることが、ますます明らかになっている。人間のハートとマインドを勝ち得るために大昔から続けられてきた苦闘の中で、「善」の側が徐々に優勢を占めている。世界に存在する緊張と分裂を見るとき、これは驚くべき主張に思えるかもしれない。しかし実際にそうなのである。あなた方が世界とその出来事を、わたしたち人類の兄たちの視点から見ることができれば、途方もない変容を遂げつつある世界が見えるだろう。すべての側において古い体制が崩壊しつつある形跡がある。往古の憎悪が人々を分割し、無法がはびこる。しかし、至るところで新しい精神が人間の中に目覚め、あらゆる形態の生命に対する新しい責任感と新たな敬意が目覚めつつある徴が見られる。

 この新しい美の顕現は無数にある。人類の前に開かれる未来のビジョンは多く、驚くべきものである。人間は未だ新しい始まりの門口に立っているにすぎない。しかし、見る目を持つ者には、すでに進歩の徴が見える。
 われわれはいま両極化を目撃しており、それが人類に選択を強いる。現在の生活の様式の中にある危険があまりにも恐るべきものであるゆえに、人間の霊性はこれに反抗し、新しいものを探求する。このようにして、人は神の意志を認識するようになる。すべての背後に「大計画」があり、神の「意志」を包合している。人間は、知ろうが知るまいが、今やその大計画を実施する用意ができている。新しいものを顕現するために、すべての分野において、人々はグループを形成している。愛と必要の精神に鼓舞されて、彼らはより簡素な、より健全な世界を心に描く。現在の不均衡と緊張の中から正義と融和が育たなければならないことを知る。自分達が聖なる存在であり、変化の奇跡を行うことができるのを知っている。

 彼らは時の危急を知覚し、奉仕のために己を捧げる。彼らはすべての地において「善」を代表する。
 神に到達する道はたくさんある。しかし、最も速く確実なのは奉仕の道である。これほど神の特性を十分に宿す道は他にない。この道の上にあなたの位置を占め、あなたの魂の指図を遂行しなさい。あなたの心(ハート)の命令に従い、世界の必要に目覚めなさい。奉仕の道に入り、大計画の中におけるあなたの位置を受け入れなさい。そして神への道にしっかりと足を踏みしめなさい。
 すると、あなた方の兄であるわたしたちからの反応も速い。道の途上にあるあなた方を助けるこの機会をわたしたちは速やかにつかみ、刺激と奉仕の分野を進呈する。このようにして、あなた方はわたしたちに加わり、わたしたちの仕事を助ける。これをあなたの目的とし、世界の奉仕者の列に加わりなさい。わたしたちの側にあなたの位置を取り、光の勢力(フォース)と共に働きなさい。勝利は保証されている。しかしそれは戦い取らなければならない。
 混乱と緊張の直中にあっても、恐れることはない。現在の状況の中に恐怖のための場はない。むしろそれを、あなたの信に対する挑戦と見なしなさい。

(1984年1月号)

 

編集部より

 私たちは極端な偏極化の時代に生きている。その影響を免れる者は、たとえいたとしてもほんのわずかである。現代のこの傾向を、やがて必然的に訪れる顕著な善と変容の徴として体験する者たちがいる一方、他の者たちにとって未来は不確かなように思える。

 シェア・インターナショナル誌は希望や着実な励まし、インスピレーション(鼓舞)の源となることを目指している。私たちの信念はまた、一体性と和合の重要性を、単に理想としてではなく、根本的なリアリティ(真実)として広く知らせることであり、そのリアリティはあらゆる生活領域で表現を求める人間性質の一様相として明らかにされる必要のあるものである。和合の達成には個人と集団の双方によって行われる努力と、ファシズム(全体主義)と光が対峙するこの時代において油断を怠らないことが求められる。ファシズムを抑制する社会の最も重要な基準や防壁の多く──国連や司法等の機関、法の支配や基本的人権のような原則、さらには真実そのものさえも──が攻撃にさらされている。商業至上主義は社会の仕組みの中に食い込み、社会を結合させている多くのものが破壊されつつあり、競争と貪欲が普通のこととして考えられている。しかしながら、覚者方と至るところにいる「意識的な(woke)」※  人々の協力により、簡素さと社会正義という新しい規範へと移行するにつれて、はびこる物質主義はほとんどその自然な経過をたどっている。

 前向きな思考をし、自分も他の人間も神聖であることを知り、ベンジャミン・クレームによる覚者との仕事を通して情報と知恵を身につけたすべての者の前途には、多くの教育的な仕事が横たわっている。クレーム氏の独特な貢献は、不朽の知恵の教えを今日の世界にとって現実のものとし、古代のものと新しいものとを融合させたことである。私たちの目標は、耳を傾ける人々にとって身近であり関係のあるものとしてこの情報を提示することである。こうした方法により、すべての人にとってより健全でより良い世界を創造するのを(個人でも共同でも)手伝うと同時に、自分自身の内的発達に積極的に関与することにもなる。

 (不朽の知恵の)教えは、本物であり、適応可能であるためには、内面的にも外面的にも、体験されなければならず、開けた世界を創造するために主観的なものと客観的なものとを一つにしなければならない。この冒険的事業はハイアラキーの計画の一部であり、それ自体の推進力を持つ。マイトレーヤと覚者方はいまだに、彼らの存在について、関与の継続、助けと慰めが提供されているという明らかな証拠を与えておられる。クレーム氏にしても同様である。本誌の「徴と奇跡」の欄がこの主張を裏付けている。シェア・インターナショナル誌はまた、弟子道に積極的に取り組む人々への支援を提供することも目指している。内的な発達と認識を知らせるために与えられた指針として本誌を見なすこともできる。

 覚者方は人間の、惑星の、そして宇宙の影響力の広がりと流れ、実現可能な未来の形に気づいておられる。世界の情勢と可能性を読み取ることによって、状況が要求し許す限りにおいて彼らは反応し進路を変える。クレーム氏がよく言っていたように、「覚者方は楽観主義者」であり、終わりは始めから知られているにもかかわらず、その時点での機会や課題に応じて計画を調整される。もちろん、変化は恐ろしかったり不安を招いたりすることもあるが、私たちがこの仕事を続けていくとき、結晶化と独断的姿勢を避けることが大切である。

 私たちが、76億人すべてにとってより健全な未来を確かなものにしようとするなら、社会正義を確立することが必要不可欠である、と認識する人々がますます増えている。同様に、地球の健康は、私たちが行動を起こし自分の声を届かせることによってのみ保証されることを私たちは知っている。これは比較的新しい現象であり、覚者方自身によって支持され刺激されている。クレーム氏の覚者が言われたように、人類は成年に達しつつある。至るところにいる男女が責任を負い、意識的にせよ無意識にせよ、霊ハイアラキーとの協働者になろうとしている。多くの活動家、政治思想家、著作家が同じ結論に達しようとしている。つまり、現在のシステムは破綻しており、社会全体で新しい方法を創造しなければならないという結論である。

 先頭を切って行くのはしばしば若者(そして心の若い人々)である。奉仕と進化の継続性は、その時代の課題に対処する能力を備え用意を整えた世代が次々に転生するように取り計らう内的な仕組みによって保証されている。また、このようにして、成熟した洞察力と知恵は、沸き起こる革命への情熱にブレーキをかける働きをし、着実な進歩がなされることを可能にする──覚者が助言されるように、革命というよりはむしろ進化だからである。

 シェア・インターナショナル誌の手紙の欄で描写された体験はそれ自体、奇跡であり、癒し、慰め、教え、未来についての示唆、そして覚者方との、覚者方のための、訓練を目的とした継続的なコンタクト(接触)や仕事についての描写など、範囲と内容は限りなく多様である。この手紙の欄を維持することは難なくできる。尋常でない体験を描写する手紙は受信箱に届き続けているからである。読者からの反響により、覚者方とのコンタクトが続いていることを示すこうした証言がいかに大事であるかを私たちは知っている。

 手短に言えば、未来は明るいが、いまだに勝ち取る必要がある。助けは、導きやインスピレーションとともにいつも手近にある。マイトレーヤは「褒美から目を離さない」ようにと言われた──褒美とは人類のことである。2018年が、私たちが「意識的(woke)」になる時として、「振り子が揺れ動く年」として、やがてすべてのいのちに空間と場所と意味をもたらす変容につながる年として知られるようになることを期待しよう。
シェア・インターナショナル誌は好意的な人々やクレーム氏、覚者方、そしてマイトレーヤ御自身に支えられながら、こうした目標に向けて働き続けるであろう。

 「わたしにあなた方を助ける機会を与えてください。そのためにわたしはここに来たのである。もしあなた方がわたしを受け入れてくれるなら、あなた方をあなた方の運命へと導こう、この世の始めから定められている、その運命へと。
 すべてはあなた方にかかっている。あなた方がそれを可能にする歩みを踏み出さなければならない。
 兄弟姉妹たちよ、わたしたちは自分たちをひとつと見なければならない、そしてすべての者のために共に働かなければならない。
 私たちは表面的にどう見えようと、別々な存在ではない。わたしたちはひとつのグループであり、わたしはその一員である。わたしはそのために、わたしのいのちのすべての瞬間を捧げている。
 今この瞬間も、わたしの祝福があなた方の上にあることを知ってほしい。わたしの祝福を受け入れ、シンプルに愛をもって生きなさい。
 これらの特質はわたしのハートに通じている」

(フランス・パリにおいてRadio Ici & Maintenantとのインタビューの最後に伝えられたマイトレーヤからのメッセージ。シェア・インターナショナル誌 2010年5月号掲載)

※「意識的な(Woke)」は社会的認識の代名詞として使われることが多くなってきている。stay woke(意識的であれ)は、自己意識的で、支配的なパラダイム(枠組み)を疑問視し、より良いものを求めて苦闘するアフリカ系アメリカ人の地域社会の一部で警句となっている。活動家たちは意識的(woke)であり、他の人々に意識的になる(stay woke)よう求めた。本流へと取り込まれた多くの他の新語と同様に、wokeはますます幅広く使われるようになってきている。それは今、意識的な人々が親しく語り合う場所を指す形容詞としても使われている。「意識的なツイッター(woke Twitter)」はつい最近、ソーシャルメディア活動家を描写する簡略表現として使われ始めた。

 

クール・エフェクト: 気候変動との闘いを援助し、一度に1トンの二酸化炭素を削減

モンテ・リーチによるマリサ・デ・ベロイ氏へのインタビュー

クール・エフェクト(Cool Effect)は2016年に設立されたカリフォルニアを本拠とする非営利団体であり、団体のウェブサイトによると、「気候変動を緩和するための具体的な即時の行動を起こす」ための手段を個人や団体に提供している。cooleffect.orgに掲載されている科学的に実証された二酸化炭素削減プロジェクトの1つに寄付することで、サイトの訪問者は1トン当たりわずか6ドルで二酸化炭素の排出を削減することができる。世界中から選ばれたプロジェクトには、低所得地域の共同体を援助したり、植物や動物の絶滅危惧種を保護するなどの付加的な恩恵もある。マリサ・デ・ベロイ氏はクール・エフェクトの最高責任者である。モンテ・リーチが本誌のために彼女にインタビューを行った。

シェア・インターナショナル(以降SI): クール・エフェクトとは何か、どのような活動をされているのかを教えていただけますか。
マリサ・デ・ベロイ:クール・エフェクトは、二酸化炭素排出量の削減プロジェクトのためのクラウドファンディングの基盤です。私たちの科学者チームは、私たちがベストと考える、二酸化炭素排出量を削減する最も効果的なプロジェクトを世界中から選びました。
ウェブサイトでは、このようなプロジェクトに関して、背景、地域、良い点と悪い点、適正評価文書など、できる限りの情報を提供しており、興味を持ったプロジェクトを援助できるようにしています。
基本的には、私たちは気候変動に関心を表明している1億4,500万人のアメリカ人と世界中のさらに多くの人々に焦点を当てています。それは、リサイクルを行い、肉食を減らし、旅行を減らし、二酸化炭素の排出量削減のために可能なことをすでに行っていて、さらに何かをしたい人々です。これは何か行動をするための手段です。気候変動との戦いにおいては、あなた自身の排出を相殺するか、何かを行うかのいずれかです。

SI:クール・エフェクトは、このような各プロジェクトをどのようにして見つけたのでしょうか。
ベロイ:私たちは、炭素クレジットを発行した数多くのプロジェクトから始めました。それらは世界中に約1万あります。これは、各プロジェクトが、カリフォルニアのGold Standard、Carbon Action Reserve、Verified Carbon Standardなど、炭素クレジットの主要な国際標準の要件の1つをすでに満たしていることを意味します。これはクール・エフェクトから完全に独立しています。
そのプロセスの一環として、各プロジェクトは第三者によって検証されています。プロジェクトは、最初に彼らが行っていると主張していたことを継続して行っていることを証明する文書を毎年提出する必要があります。
すでに述べましたが、私たちには科学者や実務担当者のチームがいて、このような科学的に証明されたプロジェクトのうち、どれが最良の活動をしているかを判断します。プロジェクトの詳細な適正評価を、財政面からだけでなく科学的にも実施します。私たちはプロジェクトを訪問し、彼らが主張している活動を実際に行っているかどうかを調査します。
こうした各プロジェクトに関して、第一の目的は大量の二酸化炭素の排出を削減することです。しかし私たちのプラットフォーム上のすべてのプロジェクトには、補助的な恩恵(co-benefits)と呼ばれるものがあります。それには、ウガンダでの調理用コンロのプロジェクトなど女性や子供の健康を改善することから、ペルーの林業プロジェクトでの希少動物と希少植物の保護活動や、アメリカ先住民保護区における雇用の提供、コロラドでの私たちのメタンの分離プロジェクトまで、様々なものがあります。

ホンジュラスで
クリーンな調理用コンロを提供する

SI:クール・エフェクトのウェブサイトに掲載しているお気に入りのプロジェクトについて、お話しいただけますか。
ベロイ:その一つは、ホンジュラスのミラドール・プロジェクトでしょう。彼らはホンジュラス地方部の地元の家族と共に活動し、伝統的な調理用コンロと比べて薪を半分しか使用しない改良型の調理用コンロを開発しました。クリーンな調理用コンロは薪を節約し、家族の時間とお金を節約し、家庭から有害な煙をなくします。そして森林を保護し二酸化炭素の排出を削減することで、地球を守ります。
ミラドール・プロジェクトは、このような調理用コンロによって人々の生活を劇的に変えます。以前、女性は小さな小屋のような住居でむき出しの火の上で調理していました。女性は信じられないような割合の呼吸器疾患や他の病気に苦しみ、お母さんが料理するときに傍らにいる子供たちも同様でした。女性が効率的な調理用コンロを手にし、煙が屋外に排出されるようになり、それは過去のことになりました。
コンロはレンガとモルタルで作られており、煙突を持ち、より多くの料理をより速く作れるように設計されているため、薪の購入を減らしたり薪を集める時間を節約することで、家族はお金を節約できます。
ミラドール・プロジェクトはコンロを製造し、その使用をモニターする組織も持っているため、地域に雇用を提供しています。コンロの材料は、家族が負担します。組織としてのミラドールは、コンロを作り、家族に使い方を教え、彼らと連絡を取り続け、正しく使用されメンテナンスが行われるようにします。
2004年にミラドール・プロジェクトが開始してから、14万5,000個所以上でクリーンな調理用コンロを作り、65万人に恩恵を与え、約100万トンの二酸化炭素の排出を削減しました。コンロで調理する際に使用する薪が少なくてすむため、毎年約9平方マイルに相当する森林が守られています。継続した援助により、私たちは、ホンジュラスで次の年に少なくとも2万の調理用コンロを新しく作りたいと考えています。

寄付金の追跡

SI:ウェブサイトでは、削減する二酸化炭素のトン数を指定して寄付できることに気がつきました。これはどのようにして機能するのですか。
ベロイ:クール・エフェクトで寄付するには、2つの方法があります。最も基本的な方法は、プロジェクトに直接寄付することです。サイトを訪問し、プロジェクトの一覧を見て、最も興味のあるプロジェクトを選び、次にトン数を指定して寄付します。1トンは1炭素クレジットに相当します。炭素オフセットは、炭素クレジットを表す別の用語です。ここでの考え方は、炭素クレジットが国際規格と私たちの両方から検証されることにより、1トンの二酸化炭素の排出が実際に削減されるというものです。
私たちのウェブサイトを訪れ、何トンでも良いのですが、「よし、1トン削減しよう、5トン削減しよう」と言うことができます。平均的なアメリカ人の炭素フットプリント(二酸化炭素排出量)は、1年に17トンです。そのため、17トンの削減を指定する人もいます。サイトを訪れ、「私は毎年恒例の夏休みを取り、フライトは約2トンの二酸化炭素の排出と見積られるので、2トンの二酸化炭素を相殺します」と言う人もいるでしょう。
また私たちは、プロジェクトに直接寄付できる機能も実現しました。寄付をサイト上のプロジェクト数によって分割し、その寄付金をプロジェクトに直接送ります。

SI:クール・エフェクトのすべてのプロジェクトの中で、1トンの二酸化炭素の排出を削減する平均のコストはどの程度でしょうか。
ベロイ:1トン当たり平均で約9ドルですが、それより安いプロジェクトと高いプロジェクトがあります。現在最も安いプロジェクトは1トン当たり6.04ドルで、最も高いプロジェクトは1トン当たり13.18ドルです。

SI:私がクール・エフェクトのプロジェクトに寄付した場合、私の寄付金は実際にどのようにして恩恵を受ける人の元に渡るのでしょうか。
ベロイ:クール・エフェクトのウェブサイトで寄付すると、私たちは9.87%の手数料を差し引きます。その中の3%から4%がクレジットカードの手数料であり、そして他に何種類かの管理手数料があります。このように、とても安い手数料です。残りのお金をプロジェクトに直接送金します。
プロジェクトの側からは、私たちは送金した際にプロジェクトにお金が戻ることを検証し、お金がどこに行くのかを正確に知ります。私たちは、各プロジェクトの経過、お金の使用状況、プロジェクトのストーリーなどに関しての季刊のニュースレターをすべての寄付者にお送りしています。
炭素クレジット1単位に相当する金額が設定されており、プロジェクトにどの位のお金が行くのか、どこで使われているかを正確に伝えることは、炭素クレジットの世界では本当に革新的なことです。すべての人がそれを知りたいと思われるでしょうから、それはばかげていると思われるかもしれません。私たちが知る限り、私たちはそのレベルの透明性を提供する唯一の炭素クレジットや炭素オフセットの提供者です。

SI:個人によるクール・エフェクトのプロジェクトへの寄付は大切ですが、あなた方は、非常に大きな影響力を持つ財団、企業、他の団体とのつながりをお持ちですか。
ベロイ: はい、持っています。例えば、私たちはセールスフォースの公式なオフセット・パートナーでした。セールスフォースは、2017年にスケジュールを33年前倒しで、企業としてカーボンニュートラルを達成しました。私たちは、彼らがそれを達成するためのオフセットを提供しました。私たちは、他の企業とも一緒に活動しています。私たちは、マーチ・フォー・サイエンス(March for Science)などの団体とも一緒に活動しており、2017年にワシントンDCへの科学者のデモのためのフライトを援助し、彼らの旅行を相殺しました。私たちは、全米オーデュボン協会(National Audubon Society)や他の環境団体のパートナーになりました。私たちの中心となるモデルは、個人が何かを行う手段を提供することです。しかしながら私たちは、より大きなグループと共に活動する力を理解しています。

SI:何か他に付け加えることはありますか。
ベロイ: クール・エフェクトに関して素晴らしいことは、それが説明可能であり、検証可能であることです。私は個人的に、数多くの環境団体に寄付をしています。しかし、こうした団体について、どのような影響を与えているかを知るのは難しいです。それは、彼らに寄付すべきではないということではありません。しかし、クール・エフェクトに寄付することは、説明可能で測定可能な行動を今すぐ起こす手段なのです。
1日の終わりに、クール・エフェクトはプラットフォームを通して19万トン弱の二酸化炭素の排出を削減したと、私たちは言うことができます。それは大変なことです。気候変動を解決することは、重要な課題です。私たちは何トンもの二酸化炭素を毎日大気中に放出しています。そして、その量を常に削減する必要があります。これは、あなたが何か役立つことをしたと確信できる方法です。

詳しくは次を参照:cooleffect.org

 

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、『編集長への手紙』の保留分が非常に多数あり、それらは何年にもわたって処理され、ベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたが、いまだ掲載されていない。
他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで「それ自体が語る」ということがあり得る。

向かい合って
編集長殿
2017年12月18日の月曜日に、私は家に一人で座っていて、気分がとても悪く、息苦しくなっていました。18年間、家のマントルピースに置かれていた、マイトレーヤの『手』のカードを見つめ始めました。突然、驚いたことにマイトレーヤのお顔が『手』のカードに現れたのです。彼は私の方を向いていて、非常にハンサムで、茶色のわずかに巻き毛の髪が額にかかっていて、あごひげが少し見えました。彼はとても若くて、年を取らないように見え、私は彼の愛に囲まれて、とても穏やかな気持ちでした。しばらくすると、顔の向きが変わったので、横顔を見ることができましたが、また元に戻って私の方を向きました。私は座って何時間も見つめながら、気分も良くなり、祝福を受けたのでした。
アデル・テンプル英国、サリー州レッドヒル

だから、目を覚ましていなさい
編集長殿
2018年1月5日の伝導瞑想の間、グループの覚悟についての、ある考えが心に浮かびました。そのすぐ後で、60年以上も考えたことのなかったことが、心に飛び込んできて、それは聖書のたとえ話で、5人の賢明な乙女と5人の愚かな乙女が、花婿が現れるのを待ちながら婚礼の祝宴の準備をするという話でした。「そこで天国は、10人の乙女がそれぞれ灯りを手にして、花婿を迎えに出て行くのに似ている。その中の5人は思慮が深く、5人は思慮の浅い者であった。思慮の浅い者たちは、灯りは持っていても、油を用意していなかったが、思慮深い者たちは、自分たちの灯りと一緒に、入れ物の中に油を用意していた。しかし花婿が遅れたので、彼らはみな居眠りをして、寝てしまった。夜中に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい!』と呼ぶ声がした」このたとえ話は以下のように終わります。「だから、目を覚ましていなさい。人の子(イエス・キリスト)がやって来る、その日その時があなた方に分からないからである」(新約聖書マタイの福音書)私はこの最後の文章が、初めの物語に関係しているとは、はっきり覚えていませんでした。このたとえ話は、『マイトレーヤの使命 第3巻』(英語版)の中に見つけたベンジャミン・クレーム氏の詩を連想させるものでした(註:日本語版が出された後に、クレーム氏が英語版に書かれたものである)。「宮人たちが座って王の入場を待つとき、われわれは、マイトレーヤ、あなたをお待ちする。ある者は座ることなく、あちらこちらと、歓びの知らせを告げに、走り回る。偉大なる主、首長の中の首長が、今や馬から降りて、門に近づかん。開けなさい、速やかに、主を遅らせることのないように」
匿名希望

確認
編集長殿
2017年7月8日に、ロンドングループのメンバーたちが、ブライトン・ヨガ・ショーでブースを出しました。関心が高まっていて、午前中遅くから絶え間なく訪問者がありました。黒髪で黒い瞳の女性が、私たちのテーブルに近づいて、展示されている情報の性質について尋ねてきて、彼女は40歳くらいに違いなく、くつろいだ格好でした。彼女と一緒に話していると、自然に大宣言の話になりました。突然、強烈で美しく温かなエネルギーが私たち二人に流れてきたのです。あまりに強力だったので、話をすることはもはや不可能で、その黒髪の女性以外は、ブースや訪問者たち、展示している人たちすべてが、かすんでぼんやりとなり始めました。私たちはお互いに向き合っていたので、彼女が両手を伸ばしてきて、私の両手を取るとそれにキスをして、それから前屈みになって私の両頬にもキスをしたのです! 私は完全に圧倒されていて、我に返った時に座り込んでしまい、その女性は歩いて去っていきました。フェアの騒音や気配が私の意識に戻ってくるまでの間、数分間に感じられましたが、ただ座っていました。後になってブース展示をしている人たち数人が、私たちのブースにやって来て、あのエネルギーを感じて、何なのか不思議に思っていました。それは特に、大宣言について話をした時にだけ起こったもので、おそらく非常に非常に間もなく、起こることになっているという事実を示しているかもしれませんし、もしかするとフェアの日に、講話や講演で、機会のある時はいつでも、このことについて話をすることが不可欠で重要だという徴かもしれません。
スザンヌ・フィリップス
英国、ウェストサセックス州アシャーストウッド

 

質疑応答

ベンジャミン・クレームが未来を語る
(ロンドンでの2010年3月の講演より)

ベンジャミン・クレーム:現在転生している私たちすべてはとても妬まれるのではないかと思います。生きるのに今以上に素晴らしい時代はめったにないと思います。こう言うと、あなた方が「彼は何を言っているんだ?」と言うのが聞こえます。私たちは第一次世界大戦以来、最も厳しい経済的崩壊の時代を通過しています。数百万の人々があらゆる災害に苦しんでいます。ますます多くの人々が、すでに撲滅されたと考えられていた病気に罹っています。人々はストレスを抱え、虐待され、苦闘し、途方もない困難と変化の世界の中で生き延びるために緊張を強いられています。ここ英国では、選挙が近付いており、私たちは私たちの代弁者である政治家を見つけなければなりません。世界に平和をもたらし、この惑星から戦争の恐怖を永久に除去し、世界をより公正で正しいものにして、人々が自分の能力を発展させ世界に貢献できるようにするための方法を見いださねばなりません。家族を養うためのわずかな食べ物を得るために1日18時間から24時間も働かねばならない奴隷になる必要がなくなるようにしなければなりません。

 世界の多くの人々にとって今が非常に恐ろしい時代であることを私は知っています。恐ろしい時であり、貧困と不正以外の何もない時代です。何も別の希望はありません。もしそれが本当だとすれば、それは最も悲しい事実でしょう―何の改善の見込みもなく、より良い状態への希望もなく、今日の争いの世界の中で緊張のストレスで弱っている人々もいます。

 個人的には、私は、私たちは今日大きな希望と紛争の両方の時代に生きていると思います。途方もない困難と克服すべき多くの問題があり、しかし、未来への大きな希望があります。時の天文学的周期においてめったに起きない時代です。

 私たちの未来を、20 年から25 年見通すことができれば、全く新しい世界、今日では達成不可能に思える世界を目にするでしょう。戦争がほぼ忘れられた災難であるような世界、人類の思考に決して入りこまないような世界です。どの国にも食べ物が不足する人はおらず、毎日お腹を満たす権利を享受している世界、日々新たな発見があり、内的、心理的、そして外的に、開発と実用性が私たちすべてにとっての新しい環境を創造するような世界です。新しい種類の都市が建設され、今日では考えられないテクノロジーによる新しい交通システム、想像もできないほど静かで、騒音が非常に減るので、人々は静かに物を考え、瞑想し、ただ公園の花々を見ることができる時間を持つでしょう。おそらく子供たちのように世界を見て、それは素晴らしい楽しみな満足をもたらすでしょう。そして神性の途方もない発展の日々を共に見て、世界の76億の人々の純粋な神性を見ることになるでしょう。

アメリカ合衆国の状態

(2010年3月、マイトレーヤはアメリカ合衆国のテレビ番組で、それぞれ30分ほど、8~10回のインタビューを受けた。ベンジャミン・クレームは当時のアメリカの状態について語っている)

 世界全体が一つの大きな、混沌とした不正の固まりです。マイトレーヤは平和の必要性について語っています。世界のどこにも正義はなく、個々の国にも世界の国々の間にも正義はありません。不正義が戦争を生み、それがテロリズムを生みます。世界からテロリズムを取り除くためには、不正義を取り除かねばなりません。

 

2017年12月号目次

 

-覚者より
マイトレーヤの約束
■ベンジャミン・クレーム筆記/2011年10月9日

マイトレーヤからのメッセージ

視点
再生食品および農業はアメリカ大陸での地方の貧困と強制移住をいかに
逆転させられるのか
ロニー・クミンズ

S.O.P. (Save Our Planet)-われわれの感星を救え!
ボンで開催された国連気候変動会議

科学の新しい光
ウィリアム・アレン

今日のデジタル社会における識字の変革力
ハニフ・ハサン・アル・カスィーム博土

教皇は「恐怖心のメンタリティー」を非難する
ジュリア・コンレイ

新しいパラダイム:イスラエルの女性が現状に挑む
ジェリーン・テイルズによるビピアン・シルバー氏へのインタビュー

時代の徴
世界中の光の徴
自動車事故写真に写る「天国への道」/スマートフォンに現れた聖母像

アルツハイマー病の治療
シャンタル・ピガノー

統合-選集
Synthesis-a compilatlon

2017年アストゥリアス皇太子妃賞

編集長への手紙
高まる歓び 他

読者質問欄
回答ベンジャミン・クレーム

 

マイトレーヤの約束

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は記事を提供してくださった。それらは書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われる時にいつでも掲載されるように提供されているのである。

いつもながら、ベンジャミン・クレームの師である覚者は状況の本質を掴み取っている。この記事も例外ではない。覚者は世界を二分した分割を端的に表す疑問を投げかけている。

ある者たちはいわゆる現状を維持しようとする努力を傾けて古いやり方を支持しようとする一方、他の者たちは、分割と貪欲の結果を見、経験する。「古いやり方、古い時代は戻って来るのだろうか。富裕者の富が日々倍増し、貧者は落ちてる小銭を拾うような時代を本当にわれわれは望んでいるのだろうか?」

新しいものの進展には、二つの要素が貢献する。人々が自らの権利に目覚めることと、現代の『ローマ帝国』的発想による過剰さに終わりをもたらす宇宙の回転の必然性である。それらが正義ある世界の創造への障害を取り除くのである。

 

マイトレーヤの約束

–覚者より

ベンジャミン・クレーム筆記 2011年10月9日

 

多くの人々が、現在の銀行制度や株式制度は必要であり、変えることはできないと信じ続けている一方、ますます多くの人々は、それらの有用性は過ぎ去っており、すぐに取り替えられなければならないという結論に達している。あまりにも大勢の人々が、止まることのない貪欲の影響の下で苦しんでおり、非常に言葉巧みに「現在の経済情勢」と呼ばれているところの中で生き延びるために、より大きな正義と公正さを切望している。 2008年の経済崩壊以前は、少なくとも先進国世界においては十分にお金があった。人々は仕事や住む家を持ち、新しい百万長者が毎日のように生れていた。もちろん他の地域では、何千万の人々がまだ飢えており、さらに多くの人々はひもじい思いをしていた。しかし、ある者たちにとっては、お金はたくさんあり、人生は心地良かった。

それらのお金はどこへいってしまったのか。どうなってしまったのか。今や誰も仕事がなく、お金は消えてしまった——銀行の中へと消えてしまったのである。そして百万長者は今や億万長者である。全く訳が分からない。魔術のように人の信頼につけ込んだ詐欺が世界の半分を弄んだような感じがする。

昔のようなやり方は、昔のような時代は、戻ってくるだろうか。金持ちの富は日毎に倍増し、貧乏人は落ちこぼれた小銭を拾っているような時代が本当に戻ってきてほしいのか。

至るところにいる人々は変化を感じており、その呼びかけに彼らの声を添えている。また彼らは、行動することへの自分たちの力(パワー)を感じており、そして多くの者たちがそれを証明するために死ぬ。昔のようなやり方はほとんど終わっており、それらのフォース(エネルギー)は使い果たされたことを感じる。彼らは、他に、より良い生き方があることを感じており、明日を期待している。まさに古いやり方は廃れつつあり、人類種族を阻害している。車輪は回り、大ローマは再び崩壊しつつある。マイトレーヤの火は数え切れない何千万の人々の心(ハート)に灯され、彼らは反応し、正義と調和が支配する新しい世界を築くことを願っている。マイトレーヤの約束はこの新しい世界がやってくる途上にあるということである。

( SI誌 2011年11月号)

 

激しい年の終わりに多くの人に苦しんでいた慰めとして、私たちはマイトレーヤからのこのメッセージを再度掲載します。

 

マイトレーヤからのメッセージ

【ベンジャミン・クレームは 2016年3月31日にマイトレーヤから、メンタル・オーバーシャドウによって、以下のメッセージを受信しました】

 

近頃は、多くの者にとって困難な時期である。最良の者たちや最も親密な者たちでさえ、疑いや懸念の悩みを感じる。

しかし、わたしが、世界の前であなた方の一人としてあなた方と交わると言うとき、それは真である。

同様に、わたしが、すべての人間がわたしの顔を見て、応える時は本当に間近いと言うとき、それは真である。

ただ『法』のみがわたしにほんの少し待つことを命じる、しかし、『法』の範囲内で、わたしは確かに毎日あなた方と共にあり、あなた方の必要と、あなた方によってわたしに提供される様々な機会に絶えず呼応しているのである。もうすぐ、全体としての人類がわたしの存在に目覚めるだろう。そしてわれわれのこの世界の抜本的な変革をみな喜んで受け入れるだろう。

われわれは文明──世界の歴史の壮大な期間──の始まりと終わりにいることを忘れないように、それによって人々は変化の痛みを感じるのだということを理解しなさい。

ある人々にとっては自由への解放である。他の人々にとっては、保証と平穏の喪失である。

しかし、我が兄弟よ、痛みは長く続かないだろう、すでに多くの人々はそうであることを知っている。あなた方がこの困難な時期を通り抜けるのを助けるための援助はあり余るほどある。この「時代」を喜んで受け入れなさい、そして新しい事どもの徴を認知しなさい。

まことに、まことに、わたしはあなた方と共にいるのである。まことに、わたしは多くの方法であなた方の中にいる。

兄弟たちよ、あなた方が、新しい世界についてのわたしの期待にいかに近いか、自分たちで判断しなさい。それは、すべての人間がひとつである世界であり、すべての人間が創造の歓びを成就する世界であり、そして単純にそして真実に、兄弟たちに道を示す彼らの能力を、愛をもって成就する世界であろう。

( SI誌 2016年5月号)